がらぱっぱ

自分用覚え書き中心(モバイル関係中心だったはずが)

確定申告をe-Tax(マイナンバーカード方式)で色々チャレンジしてみた苦労の記録

確定申告をオンラインでやってみようとしました
garapappa.hatenablog.com

ところが思った以上に苦戦。その記録を細々と記します。
まぁ、結論としては住宅ローン控除の初年度はPC+ICカードリーダまたはスマホICカードリーダ代わりにする(JPKIソフト)しか行えなさそうです。

どうしたいの?

・入力はPCで行いたい(スマホは画面ちっちゃいし)
ICカードリーダは買いたくない
マイナンバーカード方式で電子提出(e-tax送信)したい
・添付書類も送信したい

さあ、e-Taxって一言でいうけど何がどうなってるの?

色々なソフトがあってしかも名前がわかりにくくて???となったのでちょっと整理
www.e-tax.nta.go.jp
ここより一覧表を抜粋


No. ソフト・コーナー名
(起動)
説明 利用可能デバイス 利用可能手続き カードリーダー スマホJPKI マイナポータルAP連携 IDパスワード スマホマイナンバー読み込み
申告 申請・届出
1 確定申告書作成コーナー 確定申告書作成コーナー パソコン 所得税、消費税、贈与税 所得税、消費税、贈与税 スマホ(JPKI利用ソフト)
スマートフォンタブレット 所得税 × × スマホ(マイナポータルAPからもっとつながる)
2 受付システム 受付システム パソコン メッセージボックスの閲覧やメールアドレス登録など スマホ(JPKI利用ソフト)
3 e-Taxソフト(WEB版) e-Taxソフト(WEB版) パソコン × 源泉所得税法定調書、納税関係、納税証明関係 スマホ(JPKI利用ソフト)
4 e-Taxソフト(SP版) e-Taxソフト(SP版) スマートフォンタブレット × 源泉所得税、納税関係、納税証明関係 × スマホ(2次元バーコードからマイナポータルAP)
6 e-Taxソフト(インストール) e-Taxソフト パソコン(インストール) 全ての申告(贈与税申告を除く) 各税目の申請・届出(NISA・CRSを除く) × × スマホ(JPKI利用ソフト)
6 マイナポータル マイナポータル パソコン マイナンバーカードを利用した各種手続きのポータルサイト。「もっとつながる」機能から確定申告書作成コーナーへ連携する事ができる × スマホ(2次元バーコードからマイナポータルAP)
6 マイナポータルAP-GooglePlay マイナポータル スマートフォン マイナポータルAPで読み込み

確定申告書等作成コーナー

確定申告書等作成コーナー
作成コーナーってなんだよ?って戸惑うネーミングじゃないですか?
最初、名前だけ聞いて税務署行って作成するの?って勘違いしてしまいました。
住宅ローン控除やふるさと納税用の確定申告は基本的にはここで作成できるようです。

概要

確定申告書を作成・修正するページで、画面の案内に従って金額等を入力すると簡単に作成できます。
作成した確定申告書等を印刷して郵送したり、e-Taxで送信することができます。
パソコン版とスマホ版があります。

受付システム

www.e-tax.nta.go.jp

これ、マイナポータルとかe-Taxソフトに取って代わられていらなくなる気がします。
e-Tax開始受付とかメールボックスとかあるけど、なんだかよくわからん。

e-Taxソフト

www.e-tax.nta.go.jp
これもネーミングが。。。
確定申告書作成コーナーでe-Taxで提出とかあって、e-Taxソフトとなんの関係あるの?とか悩みます。
WEB版とSP版がありますが、SP版ってSmartPhoneの略だそうです(汗)
www.e-tax.nta.go.jp

確定申告はこれではできないんですね。

QRコード付証明書等作成システム

www.e-tax.nta.go.jp

多分マイナポータル連携でいろいろ控除証明書とかの簡略化が行われるらしいのでそれに関する機能なんでしょう(いいかげん)
マイナポータルを活用した年末調整及び所得税確定申告の簡便化(マイナポータル連携特設ページ)|国税庁

e-Taxソフト(ダウンロード版)

www.e-tax.nta.go.jp
ダウンロード・インストールして使うPC用のアプリ。
これが一番いろいろできるみたいです。
WEB版のe-Taxソフトともだいぶ違う。

どんな事をやったのか

どうやらスマホマイナンバー読み込みは何通りかの方法があるらしい。

スマホマイナンバーを読み込めます!!ってあるのですが、どうやら何通りか方法があって、インストールするソフトとか対応機能が違うようです。

スマホでマイナポータルAPアプリからマイナンバー読み込み。

NFC搭載のスマホ(マイナポータルAPアプリ対応機種)でマイナポータルAPをインストールし、
マイナンバーをNFCで読み込んで認証等が行えます。
マイナポータルAP - Apps on Google Play

対応機種は以下
マイナポータルAPに対応しているスマートフォン等を教えてください。 | よくある質問|マイナポータル
honor8も対象です。
マイナンバーカードの読み込みにちょっと癖がありますが何とか読み込みもできます。
スマホで確定申告の場合は、マイナポータルAPからログイン後「もっとつながる」機能でe-Taxへ連携することで利用できるようになります。

PCで2次元バーコードを表示してスマホで読み取ってマイナンバーカード読み込み(マイナポータルAP)

おおよそ以下のような手順でPC側のマイナンバー情報の連携(ログイン)が
・PCからWEB版のマイナポータルにアクセス
 サービストップ | マイナポータル
・二次元バーコードでログインとするとバーコードが表示される
スマホでマイナポータルAPの二次元バーコード読取機能を使って表示されたバーコードを読み取り(撮影)
スマホマイナンバーカードを読み込み認証
スマホの情報がPC側で反映されてPC側のログインができる。
これは便利。
現在はマイナポータルとe-Taxソフト(SP版)くらいしか対応していませんが、その他のシステムも連携していってほしい

2次元バーコード認証
これまでパソコンでマイナンバーカードを読み取る際にはICカードリーダライタが必要でしたが、令和3年3月下旬から「マイナンバーカードの読み取りに対応したスマートフォン」をICカードリーダライタの代替として利用することが可能となる予定です。

あぁ、残念。今年の確定申告には間に合わないじゃん。

JPKI利用ソフト(PCとスマホと両方に必要)でスマホICカードリーダの代わりにする。

・PC側にJPKI利用ソフト
これはマイナンバーの読み取りには必要でICカードリーダーでも必要なソフトらしいです。
Web版確定申告コーナーでe-taxで提出とすると事前準備と称してインストールがされます。
スマホ側にJPKI利用ソフト
・PCとスマホBluetooth接続

確定申告をマイナンバーカード方式で提出するにあたって大まかな流れを把握

大まかな流れを整理すると

e-tax利用のための手続き(利用者識別番号の取得)を行う

これは以前は受付システムでPCからICカードリーダーで読み込む方式だったのが、今年からマイナポータル(マイナポータルAP)の「もっとつながる」機能からできるようになりました。
スマートフォンからより便利にe-Taxをご利用いただけるようになりました。 | 【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)
昨年までのスマホe-taxアプリは廃止になってます。

確定申告書の作成

確定申告作成コーナー(PC・スマホ)あるいはe-taxアプリで作成します。

e-taxで提出

ここが第2のハードル

添付書類の提出

申告書と同時なのかあとから提出なのか?

HUAWEI honor8ってJPKI利用者ソフト未対応!回避方法は?

マイナポータルAPは対応で動作したのだけど、JPKI、HUAWEIスマホは軒並み動作対象外でダメっぽい

マイナンバーカード対応NFCスマートフォン-公的個人認証サービス ポータルサイト

回避方法を考えます。

・回避方法1:無理やりマイナポータル経由でPCで入力する
・回避方法2:スマホでマイナポータルAPからスマホ版確定申告コーナーに連携(スマホですべて行う)
・回避方法3:JPKIソフト非対応のhonor8に無理やりソフトインストール
・回避方法4:JPKI対応スマホを手に入れる
回避方法1→2→3→4で試してみます。

回避方法1:無理やりマイナポータル経由でPCで入力する→×

PCでマイナポータルから連携してcに行けば作れるんじゃね?というかなり無謀なチャレンジを思いつきました。
おおよその手順
マイナポータルから「もっとつながる」機能で確定申告コーナーへ
これはどうやらスマホの時のパターン(マイナポータルAP→e-tax確定申告コーナー)っぽいのですが、PCから行けるかを確認します。

概要

・PC版のマイナポータル サービストップ | マイナポータル で2次元バーコードでログイン
・「もっとつながる」機能でe-taxに接続して確定申告作成コーナーへ

問題その1:PCのマイナポータル(2次元バーコードログイン)からは「もっとつながる」でe-taxと連携できない→スマホで連携

これはスマホでマイナポータルAP→「もっとつながる」機能で連携できるのでは?→できます。ってか通常のスマホでのログイン方法ですね
そして、一旦スマホで「もっとつながる」の連携の設定を行えば、PCのマイナポータルからも連携できるようになります。

問題その2:利用者登録がWeb版(PC版)からはICカードが必要となり行えない→スマホで登録

これもスマホではそのまま利用者登録が行えます。(もうこの時点でPC入力前提がだいぶ崩れてる...)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/r2_smart_shinkoku/pdf/sumaho_gamenseni.pdf

問題その3:セットアップが必要なの?準備作業と称して証明書とかJPKIソフトとかのインストールの催しがはじまる。

問題1,2をクリアすると、マイナポータル(PC Web版)から確定申告書作成コーナーへ連携できます。
通常だと作成開始→マイナンバーカード方式、ID・パスワード方式、印刷して提出とか、保存データを利用して作成→再開、新規とかあるのですが
マイナポータル画面からつなげるといきなり作成開始でe-Taxで提出する画面になります
f:id:garapappa:20210205171429p:plain:w300 こんなの
でもその先で事前準備セットアップを行えーって、インストールを促されます。
f:id:garapappa:20210205170452p:plain:w300 こんなの
なになに?

「作成コーナー 事前準備セットアップ」(以下「事前準備セットアップ」といいます。)
は、確定申告書等作成コーナー(以下「作成コーナー」といいます。)を使用する環境
を設定するために、以下の3つの処理を一括して行います。
●信頼済みサイト及びポップアップブロックの許可サイトの登録 ※1
●確定申告書等作成コーナー用モジュールのインストール
●JPKI 利用者ソフトのインストール

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/jizen_setup.pdf
フーン。ってことで入れてみようではないか(こうなったらヤケ)
あ、作成画面まで行ったよ。

問題その4:最大の難関e-taxで送信→できませんでした。

これで確定申告の作成は行う事が出来ました。
そして、e-taxで送信!   できませんでした(泣)
まぁそりゃそうだ。

じゃあ、PCで作成して送信前の保存データをスマホで送ったらどうだ?→ダメでした。

スマホではe-taxで送信までできるんだから、申告書の作成は見づらい打ちづらいスマホじゃなくてPCで行って保存して
スマホで送ったらどうだ?
確定申告作成コーナーでは作成途中のデータを保存してダウンロードして、それを次回読み込ませることにより続きを行えます。
ならば、PCで作って、それをスマホで読ませればいいじゃん。
結果:だめでした。PC版のPC

回避方法2:スマホでマイナポータルAPからスマホ版確定申告コーナーに連携(スマホですべて行う)→×添付書類の送付が行えないんとちゃう?

これがスマホで確定申告!ってやつですね。マイナポータルAPから連携して、利用開始・申告書の作成・提出まで行えちゃいます。
でもね、スマホだと添付書類の提出が行えなさそうなのです。
どう見てもスマホからメニューはないし、添付書類の説明もPCのWeb版しかないし。

回避方法3:JPKIソフト非対応のhonor8に無理やりソフトインストール→〇おぉ、動きました

JPKIソフトはhonor8とかNFC付のHAUWEIのスマホがダメでPlayStoreにも出てきません。
こうなったら野良APKを拾ってくるか。
割と信頼度が高いAPKpureだとJPKIソフトのバージョンが1.0
https://apkpure.com/jp/jpki%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%80%85%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88/jp.go.jpki.mobile.utility

最新は1.1っぽいのでどうでしょう。
軽微な修正という事なのでこれでも大丈夫かもしれません。

以下記事参考に最新APKをダウンロードできそうかな。うまくいきませんねぇ。
マイナンバーカード非対応のスマホでe-Taxの確定申告を行う方法

とりあえず、後述のJPKI対応のスマホでダウンロードしてAPKをESエクスプローラーで抜いて入れてみます。
→おお。動きました。
特に問題はなさそうです。

なんかね。honor8くん、マイナンバーカードの読み取りが悪いんです。

と思って、見たら
mynumbercard.point.soumu.go.jp
f:id:garapappa:20210205175453p:plain:w300
ほほー、横じゃなくて縦なのね。
自分で電池交換して裏ブタが歪んでいるせいか読み取りあんまりよくないけど何とか押し付けて読み取れます。

回避方法4:JPKI対応スマホを手に入れる

とりあえず、防水でお財布携帯だけが取り柄のAQUOS mini SH-M03が家に転がっていたのでこれにJPKIをインストールしてICカードリーダー替わりにする。
これはマイナンバーカードの読み取りまでできたので、大丈夫そうです。
honor8が壊れたりしたときの保険で取っておく
よかった。防水とお財布携帯だけに惹かれて間違えて買ったクソ携帯ほぼ使わなかった携帯、やっとマイナンバーカードリーダーとして活躍できる日が来ました。